近年は、「CSR(社会貢献活動)」を積極的に行う企業も増えてきました。とても素晴らしいことですし、私たちも積極的に取り組んでいかなければいけません。「サスティナブル・カンパニー(持続可能な企業)」とは「社会に貢献する」という形から、さらに踏み込み「本業を通じて社会課題の解決をする企業」をいいます。「社会問題」と「社会課題」の違いは、社会問題とは、環境問題や雇用問題のように、問題があることは分かっているのだけど、何をすれば解消するのかが、広義すぎて抽象的になっている状態をいいます。これに対して社会課題とは、CO2や排ガスをどうやって減らしていくか、障がい者が働きやすい環境をどうつくるか、地方の人口と雇用機会をどうやって増やすか、いじめや自殺者をどうやって減らしていくか、まだ解決されていないが、解消に向けての具体取組みが計画可能な状態をいいます。
「サスティナブル・カンパニー」は、提供する商品やサービスそのものが社会課題の解消に貢献するため、社会から強く必要とされるようになり、その結果、事業が継続し、次世代へ引き継がれていきます。これは京都産業大学の大室悦賀教授が提唱している、これからの社会の在り方であり、エンパワージャパンの想いにも共感する概念です。このような中小企業が増えていくことを強く望むとともに、私たちも「サスティナブル・カンパニー」になるべく研鑽してまいります。