私が生まれ育った神奈川県小田原市は、「二宮尊徳(にのみやそんとく)」の生誕地です。最近は少なくなりましたが、昔は日本全国の小学校に薪を背負って本を読む二宮金次郎少年の銅像が立っていました。あの銅像は日本の子供たちに何を伝えたかったのかを分かりますか?「薪を背負う(勤労)」と「本を読む(教育)」、つまり日本がこれからも永続するために、日本国民に課している三大義務「教育の義務」「勤労の義務」「納税の義務」、この3つをしっかりと果たすことができる国民がいれば、日本は決して滅ぶことはないと、GHQに押し付けられた日本国憲法の中で、日本政府が独自に入れた条文だと言われています。
二宮尊徳は、荒廃しきった全国の農村を計600カ所以上復興させ、人としての生きる道を実践を通じて示していった私の最も尊敬する人物です。二宮尊徳は、その教えの中で人には未来を切り開く素晴らしい力が誰にでも備わっていると言っています。そして「天の理を知り、人の道を歩めば必ず家は富み、子孫は繁栄する」と言い切っているのです。エンパワージャパンの提供する財務支援プログラムの根柢には、自己利益だけ追求するだけの財務強化ではなく、二宮尊徳の報徳思想を中心とした社会や地域に貢献するための財務強化なのだという強い想いが込められています。