美容室の経営安定に欠かせないロイヤルカスタマー
客単価と来店周期、継続期間の3点からロイヤルカスタマーの定義づけをし、その割合を増やすことで成長して利益を増やすことができるという話をしました。それではどうしたらロイヤルカスタマーを増やすことができるのでしょうか。この答えはすでに説明しています。店の武器を持つこと、つまり「店のコンセプトを決める」ことです。
「お客様は神様だ」や「あらゆるお客様のニーズに応えたい」という考え方は日本人の美徳なのか商売人の風潮なのか、昔からよく聞く考え方です。しかし客のニーズは無限にありますし資本や人員には限界があります。子供から高齢者まで、安さを望む人から高級さを望む人まで、すべての人のニーズを満たそうとすれば、それはそれは焦点のぼやけた店になってしまいます。「安ければいいから3000円のところを1000円でカットしてくれ」などと言う客のニーズまで満たそうとするのは(個人的には好きですが)、店をつぶさないという任務を担う経営者としては間違っています。
すべてのニーズを叶えることはできないのです。どんな客にどんなサービスをして、どう喜んでもらいたいか、というコンセプトを明確にすることが重要です。それによって店のコンセプトに合う客が来て、ロイヤルカスタマーになり、経営も安定するという好循環になります。