未来はあるか
美容室美容院は増え続けています。首都圏では毎年2000~3000店舗増えています。全国では1万店舗が毎年増えています。理容室は減っているので、美容室や美容院の増加が目立ちます。
一方で、美容師を目指す若者は減っています。15年ほど前にカリスマ美容師がもてはやされたのがピークです。あの当時カリスマ美容師に引かれて美容師の世界に飛び込んできた人が大勢いました。しかし、そこで見たのは
・社会的地位が低い
・給与が低い
・将来の保証がない
という現実です。
今の若者は夢を追うタイプは少なく、現実主義者が大半です。社会保障もなく、親が反対しているとなると、美容師を目指す理由がないのです。
つまり、美容室や美容院が増えているので美容師が必要なのですが、美容師希望者が少ない、ということで人材確保が難しいのです。
そのためには美容師の待遇を改善しなければなりません。手取り11万円では人材確保できる時代ではないのです。
最低賃金法や社会保障の義務化などの問題が経営を圧迫します。これは内部要因です。
外部要因もあります。東京や沖縄など一部の地域を除いて、日本の人口がこれから減り続けます。価格やサービス競争が激化するのは必至です。客単価が下がり、人件費が上がり、経営を圧迫します。
以上見てきたように、美容室や美容院の経営は昔ほど儲からなくなっているのです。
そんな中でどう経営していくか。大成功を収めている美容室や美容院もないわけではありません。成功する経営者と成功できない経営者は何が違うのか。
実は明確な違いがあります。
優秀なスタッフはお客さんを連れて独立します。これが従来の経営の仕方です。