大企業に学ぶ「会社の目的」
大企業にも中小企業にも「会社の目的」があります。この先どうなっていきたいのかを示したものです。それとは別に企業の経営者は「経営者の目的」を持っています。大企業と中小企業ではこの「会社の目的」と「経営者の目的」の設定の仕方に違いがあるのです。この違いこそ、倒産しない大企業と倒産する中小企業の違いと言えるでしょう。
トヨタには今までに何人もの経営者がいます。トヨタとしての50年後100年後のことを考えた「会社の目的」の中に経営者個人のことは微塵も含まれていません。大企業は続いていくことを前提に考えています。「自分が死んだら会社は倒産する」と考えている大企業の経営者はいないのです。常に走り続けるために、会社の目的にゴールはありません。
大企業の経営者は会社の100年後の目的のうちのどこまでを自分が担えるかを考えて経営者の目的を定めています。売り上げをここまで持っていく、従業員を2倍に増やす、店舗数をいくつまで増やす、などです。