税の理(ことわり)の実現
税の理(ことわり)の実現
税の理(ことわり)とは「永続の循環」です。
「正しい利益」とは
- 借入金を返済し、
- 未来に投資する資金を確保し、
- 働く人たちの環境を整備し、
- 地域や社会、お客様に還元するための資金を、
- 税金を支払ったうえで得ること。
1. 税の理(ことわり)とは
そもそも「税金」は何のためにあるのでしょうか?国民を苦しめ、抑圧するために国(政府)が自分勝手に作っているものなのでしょうか?国が成立し、存続するためには「税金」が必要不可欠であることは誰も疑いようがありません。国家予算のない団体は、国家とは呼べません。では、国(くに)ってなんですか?北海道や沖縄が日本で台湾や韓国が日本ではない理由はなんでしょう?これから将来、日本が日本であると胸を張って言えるために必要なことはなんでしょうか?これらを考えることは日本人一人ひとりにとって大切なことです。
日本は西暦2022年現在で、皇紀2682年と世界で最も長寿の国です。万世一系の天皇家(現在126代目)は世界で最も永続している一族であり、日本には創業1500年以上続く企業(世界最古:金剛組)が現存しており、創業300年以上の企業が全世界の50%以上を占める稀なる国です。なぜ、日本がこれほどまでに長寿国になり得たのでしょうか。いったい何を大切に守ってきたのでしょう。
日本が、日本として永続するためには、「税金」という血液が必要です。そして、この血液は日本国民一人ひとり、日本企業一社々々の「勤労」によって成り立ちます。同時に日本国民一人ひとりを幸せにするために企業があり、国家がなくてはなりません。
エンパワージャパンの考える「税の理(ことわり)」とは、「日本という国」「日本にある企業」「日本に住む国民」のすべてが未来で永続するために力を合わせること(エンパワーメント)であり、エンパワージャパンの取組みは、中小企業の財務支援を通じて永続可能な財務状態を創ることにあります。
2. サムライとしての気概があるのか
税理士を含め、弁護士、公認会計士、社会保険労務士、司法書士、行政書士など、国家資格を与えられて企業や個人の方々をサポートする業種は「士業(サムライ業)」と呼ばれたりします。これらの方々をサムライと呼ぶのであれば、日本には約23万人のサムライが存在します。(税理士約75,000人、弁護士36,000人、公認会計士34,000人、社会保険労務士23,000人、司法書士22,000人、行政書士43,000人)もちろんサムライというのは比喩なので、刀を差すわけでもありませんし、命を捨てて戦うわけではないのですが、それでもサムライ業というのであれば、サムライって何なのかを考えることは決して無駄ではないと思います。
サムライの起源は、平安時代に中央政権の貴族が武力を放棄したために防衛や公安が機能しなくなり、地方の治安が乱れ盗賊などが横行するなか、自分たちの生命や財産を守るために自警団的に生まれたのがサムライであり、その後、生命や財産を守るための専門集団として天皇家を含む、民衆を守る存在としてサムライが確立しました。だからこそ、守るべき存在があって初めてサムライは価値があるのであり、現代において守るべきものとは「未来の子供たちの笑顔」あり、家庭であり、企業であり、日本そのものだと思います。
私の考える「サムライ」とは、幕府から帯刀を許されたからサムライなのではなく、民衆の手本となり、自分を律し、弱気を助け、気高く生き、大切なものを命をかけて守り抜く生き様がサムライなのだと思います。「サムライ業」も同じで国から資格を与えられたからサムライ業なのではなく、企業や国民の手本となり、率先して道徳観や倫理観に基づいて行動し、弱者を助け、企業や国民を守る存在になれて初めてサムライなのだと思います。今こそ全国23万人のサムライたちが目を覚まし、日本という国を、日本の企業を、日本の国民を命をかけて守ろうと結束したら、どんな国難も乗り越えていけると私は信じています。
3. 江戸時代末期のサムライと明治維新
今の日本は、江戸時代末期の江戸幕府と全く同じです。幕府を含め各藩が財政破綻状態(日本の債務は1,000兆円超)、それに対してサムライの数は減らない(日本の士業は、いま飽和状態)、サムライたちは自分の保身と、私腹を肥やすことだけを考えている(士業自身が自分の事務所のことだけを考えている)、黒船が来航しても、誰も積極的に動かない(いまの日本の政治そのもの)、民衆が幕府やサムライに対する信頼感がなく、無関心(国民の政治に対する無関心)、このような状態です。本当に歴史というのは繰り返すものなのだと思います。
幕末のサムライたちは、誰も一度も戦争を経験したことがない人たちばかりです。なぜなら江戸時代は300年間も外敵の侵入の、大きな内乱もなかったからです。にも拘わらず、いよいよ日本を変えなければならないとなった時に、時代は多くの気概のあるサムライを世に輩出しました。吉田松陰、坂本龍馬、西郷隆盛、勝海舟、新選組・・・、立場や思想は違えど、この国を想い、そして命を懸けて未来を創ろうと行動した方々があるから今の私たちがいます。50年後、100年後の未来を創るために、今こそ日本にいる「サムライ業」の中から「真のサムライ」が生まれるでしょうし、私たち税理士法人エンパワージャパンも、誇り高い「サムライ集団」としての矜持をもって活動してまいります。